アニメ三銃士各話紹介 33〜36話

33話 * 34話 * 35話 * 36話

33話・女優ナナの宝石

あらすじ

パリで一番人気を誇る女優、ナナ・ベルナールが服の注文をしにボナシューを訪ねてきた。体に触れることなく寸法をとれるというボナシューの腕を見込み、ナナは、彼女の所有する本物の宝石類を服に縫い付けて欲しいと頼む。最近パリを荒らしまわる鉄仮面の目を欺くためだと言う。

ナナが芝居の招待状を置いていったため、その晩ダルタニャンコンスタンスはナナの芝居を見に行くことにした。その桟敷席に2人が目にしたのは、塩商人のマンソンと、コンスタンスが先日会ったマスクをした女性だった。ダルタニャンはその女性がミレディーなのではないかと勘ぐる。

芝居の最中、ミレディーは席を抜け出しナナの楽屋へ向かう。芝居を終えたナナが戻ってくると、ミレディーは、マンソンがナナへダイヤを贈りたがっていると切り出す。ミレディーに心を許したナナは、今身に着けている宝石のうち、本物はダイヤの指輪だけであること、またその他の宝石は全て服に縫いつけるようボナシューに注文していることを打ち明けてしまう。その時、ミレディーの姿が見えなくなったことを不審に思ったダルタニャンが、ナナの楽屋を訪ねて来るが、ナナはミレディーを匿って逃がしてしまう。

数日後、ナナの舞台に鉄仮面が現れた。鉄仮面はナナの指輪だけを抜き取り逃げ去る。知らせを受けたダルタニャンと三銃士は鉄仮面を追いかけるが、あっさり逃げられてしまう。実はそれはミレディーが扮した偽の鉄仮面だった。

本物の鉄仮面はナナの宝石を狙ってボナシュー家に現れていた。コンスタンスはナナの服を持って屋根の上に逃げたが、鉄仮面に力任せに服を奪われ、その衝撃で屋根から転落し、またもや意識を失ってしまう。ナナから事情を聞いたダルタニャンたちもボナシュー家に駆けつけたが、鉄仮面は既に逃げ去った後だった。ダルタニャンは、鉄仮面の後ろにはっきりとミレディーの影を感じ取ったのだった。

◇もう踏んだり蹴ったりですね。コンスは屋根から落ちるわ、ドレス(宝石)は奪われるわ。コンスタンス、屋根の上に逃げたのは間違いだったな!
今回は女性陣に見とれましたよ〜。ナナといい、ミレディーさんといい。ミレディーさんは髪が短くなってからまた一段とお美しくなられたようで。(笑)とにかくお二人をデジカメに撮りまくりました。あ、もちろんダルもね。(アンタはカメラ小僧か)
そして超ワタクシ事ですが、リアルタイムで見逃した回、第2弾であります。確かその日は風邪で寝込んでて、隣の部屋からかすかに聞こえるテレビの音(姉と妹と祖母がアニ三鑑賞中)に、やるせない思いで聞き耳を立てておりました。おそらく起きるくらいの気力はあったんですが、ずっと寝てたくせにその時だけ起きるのも不自然だ、私のアニ三狂がバレるじゃないか、と変な気を使ってしまってね…。(遠い目)そして後日またしてもあらすじを妹に語らせた記憶アリ。それから10年後、ビデオをようやく探し当てて初めてこの回を見た時の感動は忘れません。(笑)

シーン

ダル昇格か

  • コンスタンス:「(略)あ、マルト、ご飯が済んだらお芝居に行かない?」
  • マルト:「まあー!連れて行って下さるのですかー?」
  • コンスタンス:「ええ。いいわよ。(チケットを渡す)」
  • マルト:「(受け取りながら)ありがとうございます!」
  • (そこへダルタニャン帰宅)
  • ダルタニャン:「ただいま。」
  • ジャン:「あ、早かったね、ダルタニャン。」
  • コンスタンス&マルト:「お帰りなさい。」
  • ダルタニャン:「ここのところ毎晩遅いので、今日は早く帰れって言われたんだ。(食卓に着く)」
  • ボナシュー:「たまには交代しなきゃ体が持たんもんなあ。」
  • マルト:「だったら、コンスタンスさまとお芝居に行ったらいかが?」
  • コンスタンス:「マルト!」
  • マルト:「いいんですのよ、お嬢さま。」
  • ダルタニャン:「(きょとん)芝居?」

◇マルト、あっさりダルタニャンにコンスタンスとのデート権を譲ってしまいました!以前(7話)はコンスタンスの隣に居させるのも許さなかったのに!(笑)ダルタニャンとマルトのコンスタンス争奪戦はマルトの譲歩によりここに終結したのでありました☆(オイ)

香水☆論議

  • アトス:「ナナが匿っているのか?」
  • ダルタニャン:「わからない。でも、あの部屋に女がいたことは確かなんだ。」
  • アトス:「なぜだ?」
  • ダルタニャン:「(一瞬考えて)ナナ・ベルナールが付けていたのとは違う香水の匂いがしたもの。」
  • アトス&アラミス:「おっ…。(絶句)」
  • ポルトス:「(ダルタニャンの肩に手を置き)ダルタニャンに香水の匂いがわかるのか?」
  • ダルタニャン:「馬鹿にするな!あの香水には覚えがある。あれは確かミレディーが、あ…。(言葉に詰まる)」
  • アトス:「ミレディーが付けていたものと同じ香水だったのか?」
  • ダルタニャン:「ああ…。まさかミレディーが…。」
  • ポルトス:「同じ香水を付けている女はいくらでもいるぞ。」
  • アラミス:「それに、ミレディーはとっくに死んでいるのだろう?」
  • ダルタニャン:「それは…。」
  • ポルトス:「ミレディーが生きているとでも言うのか?」
  • ダルタニャン:(うつむく)
  • アトス:「(立ち上がって)生きているわけが無いだろう。(ダルタニャンの肩に手を置き)ダルタニャンが自分の手で処刑したんだから。」

◇ダルタニャンもオトナになったんだね…(ホロリ)。…バカにされまくりのボケツ掘りまくりだけど。
しかし以前は、このシーンのアトスってばなんて意地悪なんだ、と思ってましたけど、今回改めて見たら、言動の端々にダルタニャンを庇ってやろうという父性愛が感じられました…♥(父性愛って言うな)とことんダルタニャンの嘘に付き合ってやろう、っていう感じ?

セリフ

「私の事をしつこく追い回している田舎者の銃士なの。いないと言って下さらない?」(byミレディー)

◇このセリフは秀逸ですね。ミレディーさんに3,000点!

「わー!(必死)コンスタンス様に手を出させるもんか!お嬢様はまだ嫁入り前の可愛い娘さんで、とても大人しくて、優しくて、私には親切この上もなく…(あっさり鉄仮面に押しのけられる)うわああぁ〜!!」(byマルト)

◇マルトはやっぱりコンスタンスにメロメロです(微笑)。

登場人物とか

  • ナナ・ベルナール・・・今パリで一番人気のある女優ですっごい美人。パリの人なら誰だってナナ・ベルナールの事は知ってるじゃん!…というのがジャンの評価。サラ・ベルナールという大女優がコメディー・フランセーズに実在してたみたいですが(椿姫で有名らしい)、そこから来てるのかな〜。
  • 御者・・・ナナ・ベルナールおかかえの御者。この人の衣装と馬車はそろってハデハデ。旅芸人の一座かと思ったよ。
  • 観客・・・芝居小屋でダルの隣に座ってた男性。マンソンを「鉄仮面のおかげで儲けたのはあの男だけ」と鋭く評していた。
  • ミミ・・・ナナ・ベルナールの侍女らしい。パッと見10代前半に見えるんですが…。元ネタがあるんだろうか。
  • 座長・・・ナナの舞台が上演される芝居小屋の座長。初老の男性。この人もまた派手な服。

次回予告

マルト:
旦那様!この家を手放すなんて本気でございますか?
ボナシュー:
たとえ鉄仮面に盗まれたとはいえ、お客様に預かった大切な宝石を無くしてしまったのだ。少しでも弁償しなくてはな。
マルト:
せっかくここまでにしたお店を…。旦那様おかわいそうに…。
ボナシュー:
次回、アニメ三銃士「鉄仮面を逮捕せよ」
マルト:
ダルタニャン!三銃士の皆さん!お願いしますよ!

34話・鉄仮面を逮捕せよ

あらすじ

鉄仮面からナナ・ベルナールの宝石を守ろうとしたために、屋根から転落したコンスタンスだったが、まもなく意識を取り戻した。その上、頭を打った衝撃で幸いにも失われた記憶が戻っていたのだった。大喜びのダルタニャンジャンだった。

鉄仮面捜査にあたっていた銃士隊は、マンソンが鉄仮面の一味ではないかという疑いを持ち始める。 しかしそんな折、マンソンがリシュリューを訪ねてきて、城門の役人に化けた鉄仮面に通行税を脅し取られたと訴えたため、マンソンが鉄仮面と通じているという疑いは打ち消されてしまった。

一方、ナナが宝石の弁償を求めてボナシューを訪ねて来ていた。ボナシューは出来るだけの償いをすると答え、家と店の権利、そして長年のお得意先を同業者に売ることに決める。そのため、ボナシューたちは近々住み慣れた家から立ち退かなければならなくなった。話し合いの結果、コンスタンスは宮廷に戻ってアンヌ王妃に再び仕えることにし、コンスタンスの代わりに、ダルタニャンとジャンが次の家に置いてもらえることになった。

いよいよ家を立ち去る日がやってきた。母親の思い出がつまった我が家を名残惜しむコンスタンスに、ダルタニャンはいつかきっと買い戻すと約束する。こうして、ボナシューとコンスタンス、ダルタニャンとジャンは、マルトに別れを告げ、引越し先の家に向かったのだった。

◇一難去ってまた一難。コンスタンスの記憶は、再び頭を打つというありがちなパターンで戻りましたが、まあダルタニャンの言う通り結果良ければどうでもいいですね、ええ。今回唯一の明るい話題ですしね。なんたって、コレに留まらず、ボナシュー家にはこの後次々と不幸が降りかかるんですからね〜。ふふふ…。(←ヒトの不幸を喜ぶ典型的な人種)

シーン

名演技

  • 鉄仮面:「顔を出せ、マンソン!」
  • マンソン:(馬車の中から顔を出し)「て、鉄仮面!」
  • 鉄仮面:(マンソンを指差し)「塩で大儲けをしたお前には、普通の通行税では安すぎる。御者も馬車もひっくるめて、他の連中の十倍払って貰おうか。」
  • マンソン:「そ、そんな…。冗談じゃない。お前に払う必要などない!おい、馬車を出せ!」
  • 鉄仮面:「待て!」(宙返りしてマンソンの元へ)
  • (鉄仮面が着地すると、マンソンの馬車の後輪が壊れ、マンソンが馬車の外に放り出される。)
  • マンソン:「うわっ…いて…て…。わ、わかった。払うから勘弁してくれ。」
  • 鉄仮面:「わかればいいんだ。通行税の他に馬車の壊し代も貰うことになるが、よいな。」
  • マンソン:「は、はい。結構です。」
  • 鉄仮面:(うなずく)

◇結局これは全部芝居だったんですよね〜。ナナ・ベルナールもびっくりの演技力ですわお二人さん。

気が利いてます

  • (ダルタニャンの胸で泣いているコンスタンス。)
  • ジャン:(2階へ上がって来る)「ダルタニャン…あーっ!!」
  • ダルタニャン:「ジャン。」
  • ジャン:(後ろを向く)「ボナシューさんが呼んでるけど、別に急がなくていいからさ。」
  • ダルタニャン&コンスタンス:「えっ?」
  • ジャン:「んじゃ、ごゆっくり!」(下におりていく)
  • ダルタニャン:「な、なに、何言ってるんだ。(大照れ)」
  • (コンスタンスに笑顔が戻る。微笑む二人。)
  • ダルタニャン:「さあ、行こう、コンスタンス!世の中悪い事ばかりじゃない。そのうちいい事もあるさ!」
  • コンスタンス:(うなずく)

◇このシーンは直前がまあカユイけど(笑)好きですね。ジャンの反応とか。ダルタニャンの締めのセリフとか。しっかし、ジャンていろいろ気を使ってオトナだなあ。(感心)

セリフ

「例え10分の1でも100分の1でも償いをしなければ、私の気が済まんのだ。お客様に迷惑を掛けてしまったんだからな。」(byボナシュー)

◇見よこの責任感を!(感動)原作ボナシューさんの影も形も見当たりませんね。まったく。

登場人物とか

  • 城門の役人・・・通行税を取り立てている最中、鉄仮面に拉致される不幸なヒト。「うーん、そうか」と「あァ」が口ぐせ。
  • お母さん・・・コンスタンスの母親。長い間患った末に亡くなる。死ぬ前に、コンスタンスに「幸せになるんだよ」と言い残しているらしい。
  • 鉄仮面の催眠術*・・・指先だけで一瞬のうちに城門の役人を眠らせてしまいました。恐るべし!

次回予告

ジャン:
ダルタニャン、俺…鉄仮面ってそんなに悪い奴じゃないと思うんだ。
ダルタニャン:
何言ってんだよ、ジャン!
ジャン:
だって貧しい人にはお金を恵んでくれるっていうじゃないか。
ダルタニャン:
そんなの、どうせ盗んだお金さ。
ジャン:
だけど…。
ダルタニャン:
あいつのために、ボナシューさんは家を売らなきゃならなかったんだぞ。俺は許さない。絶対に鉄仮面を捕まえてやる!
ジャン:
次回、アニメ三銃士「ダルタニャンの失敗」
ダルタニャン:
みんな、また会おう!

35話・ダルタニャンの失敗

あらすじ

住み慣れた家を出て、貧しい人々の住む界隈へ引越してきたボナシューたち。隣には少女コレットとその両親が住んでいたが、親子のもとには高利貸しが毎日取り立てにやってきていた。

宮殿に戻るというコンスタンスを送って行きながら、ダルタニャンは、ミレディーを処刑できなかったこと、そしてそのミレディーがマスクの女となって、鉄仮面と行動を共にしているという推測を、コンスタンスに打ち明ける。

躍起になったダルタニャンは、マンソンが必ずミレディーと連絡を取るだろうと考え、ジャンにマンソン邸を張り込ませた。ミレディーが現れたと聞いてマンソンの邸に駆けつけたダルタニャンは、マンソンと共に回廊を歩いていた女性をミレディーだと思い込み、2人の前に飛び出して女性のつけていたマスクを切り払った。しかしその女性はミレディーとはまったくの別人だった。いち早くダルタニャンたちの張り込みに気づいたミレディーが、その女性と入れ替わっていたのだった。

その一件が後日リシュリューの口から国王ルイ13世の耳に入ってしまったため、ダルタニャンは正式の処分が出るまでトレビルから謹慎を言い渡されてしまう。謹慎の監督を命じられたアトスに、ダルタニャンは意を決してミレディーを処刑しなかったことを切り出そうとすると、アトスはすでに察していたと言い、ダルタニャンを慰め励ましたのだった。

鉄仮面は貧民街へ出没し、人々に金を投げ与えるようになっていた。そのためジャンは鉄仮面は捕まえない方がいいと言い出し、ダルタニャンと意見が対立する。そこへ、高利貸しの男バスコムに、借金の形に連れて行かれようとしていたコレットが逃げ込んできた。コレットを庇うジャンとダルタニャンだったが、代わりに借金を払えと言われなす術がない。

その時、鉄仮面が現れた。ジャンが呼び止め事情を話すと、鉄仮面はバスコムへ金を投げ、コレットは解放される。そこへダルタニャンが飛び出していき鉄仮面を追いかけようとするが、コレットを始めとする貧しい人々が鉄仮面を庇い、道を塞いでしまう。「みんなで盗賊を庇うなんて、世の中間違っている…。」ダルタニャンはがっくりと膝を落としたのだった。

◇この回でいよいよマンソンが鉄仮面の一味である事が視聴者に明かされたわけです。まあ、初登場時のあの悪者っぷりで誰もが察していたでしょうけどね。(笑)
そして、ついにダルタニャンがミレディーが生きてる事を周りに打ち明け始めたわけですが、バカのつく正直者にとってはやはり隠してるのはつら過ぎたか。それにしてもダルの苦悩する場面っていうのは個人的に元気付けられます。(オイ!)大失態を犯すわ、パリ市民に反発されるわで、今回はダルタニャンにとってつくづく試練の回でありました。

シーン

ダルタニャンの告白

  • コンスタンス:「でもミレディーはあなたが処刑したのでしょう?まさか、ミレディーの幽霊が…。」
  • ダルタニャン:「ミレディーは生きているんだよ。」
  • コンスタンス:「なんですって?」
  • ダルタニャン:「いくら悪い女だと思っていても、僕には人の命を奪う事は出来なかった。」
  • コンスタンス:「…。」
  • ダルタニャン:「ミレディーを処刑する事が、正しい事だと分かっていても、無抵抗な、それも女を殺すなんて事は出来なかった。」
  • コンスタンス:「逃がして…あげたの?」
  • ダルタニャン:「ああ。代わりにミレディーの髪を切り、二度と姿を現さないと約束させたんだ。」
  • コンスタンス:「そんな…!約束を守るような女じゃないわよ!あなたは騙されたんだわ。」
  • ダルタニャン:「あの時、処刑しておけば、こんな事にはならなかったのに…。(立ち止まり肩を震わせる)ああ…僕は何て馬鹿なんだ。」
  • コンスタンス:(ダルタニャンを見つめる)

◇「人の命を奪う事はできなかった」て…アンタ、銃士でしょうが。と誰もが思わず突っ込みたくなる、ダルの実にらしからぬ発言です。まあ、エネッチケー(byミノネツ語録)仕様ダルですから仕方ないですけどね。
いずれにせよこのシーンはダルコン派としてはやっぱ押さえとかないとね〜。(なんだかんだで好きらしい)ダルの苦悩っぷりも申し分ないし。(←鬼のよう)

ダルタニャンの告白2

  • ダルタニャン:「あれは絶対にマスクの女だと思ったんだけどなあ…。」
  • アトス:「君が思ったより敵の方が一枚上手だったのさ。」
  • ダルタニャン:「僕が乗り込む前に他の女と入れ替わったんだろうか?」
  • アトス:「たぶんな。しかし、どんな女か知らないが相当なものだ、そのマスクの女は。」
  • ダルタニャン:「あ、…うん…。(目をそらす)…アトス。」
  • アトス:「ん?何だ?」
  • ダルタニャン:「済まない。僕は君に謝らなきゃならないんだ。アラミスにも、ポルトスにも。」
  • アトス:「ミレディーの事か?」
  • ダルタニャン:「えっ!?(顔を上げる)」
  • アトス:「ミレディーは、生きているんだな。」
  • ダルタニャン:「…知っていたのか…。」
  • アトス:「最初からわかっていたさ。君にはミレディーが斬れないって事がね。」
  • ダルタニャン:「(目をつむる)済まない!許してくれ! 」
  • アトス:「気にするな。騙された振りをしていた俺の方がよっぽど人が悪いのだから。」

◇まったくだよ!と以前はアトスさんに突っ込まずにはいられませんでしたが、今回改めて見ましたら、アトスの優しさが窺われましてやっぱアトスはダルタニャンが好きなんだなあと(笑)。最近アトスさん見直しキャンペーン中なんでワタクシ。

セリフ

「だってそうだろ?高い税金を取るだけ取って、その日の暮らしにも困るような貧乏人に何もしてくれないじゃないか!御上は泥棒よりひどいや。…貧しい人たちが鉄仮面を捕まえて欲しくないと思うのは当たり前だろ?」(byジャン)

◇王侯貴族に対する感情は相変わらずのジャンですが、この反論する余地のない正論にあくまで反論できるダルタニャンって、ある意味本当に「正義」のヒトかも。

「ありがとう、鉄仮面さん。」(byジャン)

◇コレットと手と手を取り合ってジャンがこんなセリフを言っちゃう様子は、どこかのヒーロー物の一場面を見ているようでした。うーん、鉄仮面か…。確かにヒーローに見えなくもないなあ。(←すっかり騙されてる)

登場人物とか

  • コレット・・・ボナシュー家の隣に両親と共に住む少女。ジャンがどうやら一目ぼれ。時々毒舌の気があります(笑)。
  • バスコム・・・(こう聞き取れたんだけど、名前あってるかな〜)高利貸しの男。乱暴するひどい奴です。
  • 象&象使い・・・久々の登場。「鉄仮面不況」のせいでお客が取れず嘆いていた。スペインにでも行くと言ってたんですが、その後どうしたんだろ。
  • マンソン邸*・・・黄色が基調のなかなか立派な邸です。庭園もあり。今回の三銃士紀行で紹介されるシュリー館に似てるかな?

次回予告

アラミス:
ダルタニャンの処分が決まったそうだな。
ポルトス:
軽くて済みそうなのか?
アトス:
いや…クビだ。
アラミス:
クビ!?
ポルトス:
クビって、銃士隊をか!?
アトス:
そういうことだ。
アラミス:
ダルタニャン、さぞがっくりするだろうな…。
アトス:
それを励ますのが、我々、友としてのつとめだ。
ポルトス:
次回、アニメ三銃士。
アトス:
「鉄仮面の挑戦」
アラミス:
こういう時こそみんなは一人のために、だ。
ポルトス:
よし!みんなで飯でも食いに行くか!

36話・鉄仮面の挑戦

あらすじ

未だ謹慎中のダルタニャンは、鉄仮面を取り逃がした事でふてくされ、意地を張って食事も取ろうとしない有様だった。

一方、鉄仮面を捕らえられず焦りを感じていたリシュリューの元に、ミレディーが現れる。ミレディーが生きていた事に驚くリシュリュー。ミレディーは鉄仮面を捕らえる方法として、園遊会を催せば、招かれた貴族たちの宝石類を狙って鉄仮面が現れるだろうと提案。リシュリューはその計画に乗ることにする。

園遊会の承諾を得るため、リシュリューは国王ルイ13世のもとを訪れる。そこへトレビルがダルタニャンの処分の報告にやってきたが、リシュリューが横から口をはさんだため、ダルタニャンを銃士隊から除名するという処分に決定してしまう。トレビルの命でダルタニャンを迎えに行く三銃士。謹慎が解かれると聞いて大喜びのダルタニャンを待っていたのは、銃士隊クビ宣告だった。

ショックのあまり三銃士の慰めにも耳を貸さず、街へ飛び出しやみくもにロシナンテを走らせるダルタニャン。マンソン邸の前に差し掛かり、意気込んで邸内に乗り込もうとするが、そこへジャンが駆けつけ、鉄仮面がポン・ヌフに現れたと伝える。

ポン・ヌフでは、鉄仮面が市民たちを前に演説をしていた。自分は世直しにやってきた神の使者だと告げ、リシュリューの催す園遊会に必ず現れると宣言。駆けつけた護衛隊士たちが次々に鉄仮面に襲いかかるが、片っ端からセーヌ川へ落とされる。最後に現れたのがダルタニャンだった。ほぼ互角に剣を交えながら、最後には鉄仮面の剣を払い落とし優位に立ったダルタニャンだが、すんでの所でローシュフォールの邪魔が入り、鉄仮面を取り逃がしてしまったのだった。

◇今回は巷でなかなか人気のある回なんですよ〜。何と言っても全体的に絵柄がカワユイのですよね。
今回は鉄仮面とのチャンバラシーンが見どころですかね。ジュサック…弱っ!一瞬で消えましたからね。曲がりなりにも護衛隊長なのに〜!でも平泳ぎしてる姿がよかったです。(そうですか)ローが強いのか弱いのかという謎は、うまいこと明かされませんでしたね〜。
そして、鉄仮面とダルタニャンの初の直接対決…ありえなさ満載です(笑)。さすが超人間同士。まあ、川に落ちたはずのローがポン・ヌフを登ってきてダルの脚を掴むのもありえないけど。でも鉄仮面が剣を抜く時にダルタニャンの姿が映るなんてとこが私的にはヒットでありました♪

シーン

一枚上手

  • コレット:「私が借金の代わりに連れて行かれなかったのも、ダルタニャンさんのお陰だからって。」
  • ダルタニャン:「僕のお陰じゃないっ!借金を払ってやった、鉄仮面のお陰だ!」
  • コレット:「何怒ってるの?」
  • ジャン:「みんなが邪魔して鉄仮面を逃がしたからさ。」
  • コレット:「でも、鉄仮面は貧しい人たちにお金を恵んでくれる、いい人なんでしょ?」
  • ダルタニャン:「(怒り心頭)んんんん…!(立ち上がる)そのお金はどうして手に入れたと思う!?みんな鉄仮面が盗んだものだぞ!!」
  • コレット:「でも、鉄仮面が盗みに入るのは、お金に困っていない金持ちや貴族ばかりなんでしょ?」
  • ダルタニャン:「盗みは盗みだ!どうしてそんな事がわからないんだ!」
  • コレット:「そんな怖い顔しないで、シチューを食べて機嫌を直してよ。」
  • ダルタニャン:「いやだ。」
  • コレット:「どうして?おいしいわよ。」
  • ダルタニャン:「どうせ鉄仮面から貰った金で買ったんだろう!そんな物食べられると思ってるのか!?(タイミングよくお腹が鳴る)ああ…。(必死にお腹を押さえる)」
  • コレット:「お腹が鳴ってるじゃないの。ほんとは食べたいのでしょ。」
  • ジャン:「痩せ我慢するのよしなよ、ダルタニャン。」
  • ダルタニャン:「んんん…うるさーい!!」

◇理想論と現実論てとこでしょうか。子供相手に本気で怒るダルタニャン、そしてそれを軽くあしらうコレットとジャン…やるな(笑)。いやあ、コレットはホント大物だわ〜。初めてこのシーンを見たとき衝撃を覚えましたもん。

ミレディーの帰還

  • リシュリュー:「お?お前はペペ…。」
  • (辺りを見回すと中庭に傘を差した女性の後姿。)
  • リシュリュー:「ま、まさか…。」
  • ミレディー:「ルールルルー…ルールルルルー…(いつも笛で吹くメロディーを口ずさむ)」
  • (リシュリュー、ペペを抱いたままミレディーにゆっくりと近づく。振り返るミレディー。)
  • リシュリュー:「ミレディー…。」
  • (ペペ、リシュリューの手を抜け出しミレディーの肩へ。)
  • ミレディー:「お久し振りでございます…リシュリュー様。」

◇初めてこのシーンを見た時ゾクゾクしたもんです。リシュリューさんの驚く顔がまた恐怖感を誘ってねえ…。というわけで、アニ三「三大恐怖シーン」の一つに認定します。(勝手に)

リシュリューの話術

  • トレビル:「実は、不始末をしでかしました銃士隊のダルタニャンの事ですが。」
  • ルイ:「うむ。」
  • トレビル:「いろいろ問いただしましたところ、本人も悪気があってやった事ではないので、七日間の謹慎処分にいたしたいと存じますが、いかがでございましょうか。」
  • リシュリュー:「手ぬるいではないか、トレビル殿!」
  • トレビル:「いや、しかし…。」
  • リシュリュー:「奴は善良なパリ市民の家に無断で押し入り、身分ある婦人を侮辱したのですぞ。」
  • トレビル:「その過ちも、陛下のおんために鉄仮面を捕らえようとした熱心さのあまりです。わざとやった事ではありません。」
  • リシュリュー:「過ちは過ちだ。銃士の身分を奪い、パリから追放するべきです。」
  • トレビル:「それは少し重過ぎるのでは…。」
  • リシュリュー:「自分の部下の不始末を庇い立てするつもりか?トレビル殿。」
  • トレビル:「いや、そういう訳では…。」
  • リシュリュー:「陛下直属の銃士がしでかした過ちは、陛下ご自身の名誉に関わる事!(国王に向き直り)厳罰に処すべきと存じます。いかがですか、陛下。」
  • ルイ:「…リシュリューが申すのももっともだ。ダルタニャンを銃士隊に加えておくわけにはいかん。直ちに隊より除名いたせ。」
  • トレビル:「…除名…!?」
  • リシュリュー:(薄笑い)
  • ルイ:「ただし、パリ追放は免除してやる。」

◇しっかし隊長、わざわざリシュリューさんがいる時にダルタニャンの処分を陛下に伝えなくても良かったんじゃないかな〜。リシュリューさんがいないとこで報告したらもう少し軽い処分で済んだかもしれないのに。いやあ、ダルを銃士隊クビへと持っていくリシュリューさんの話術はホントに巧みだったわ。

セリフ

「何用とはご挨拶。わたくしはバッキンガム公を仕留めたご褒美をまだ頂戴いたしておりませぬ。」(byミレディー)

◇いや、30話でご褒美のお金もらってたじゃん、ミレディーさん!二重徴収?(笑)それとも半年も経ったから忘れちゃったの?

「もう僕は銃士でもなんでもないのだ。隊長の命令に従わなくてもいい。自由なんだ。…自由なパリの一市民として、マンソンをとっちめて、鉄仮面の居場所を白状させてやる!」(byダルタニャン)

◇ダルタニャンってつくづく前向きだなあ。気持ちの切り替えも早いし。見習いたいもんですわ〜。(しみじみ)

登場人物とか

  • 護衛隊の面々・・・鉄仮面に束になってかかっていきましたよー。ハゲもテンパも、ヒゲのあの人もこの人も。主要護衛隊士(?)のほぼ全員をここで確認することができます。(笑)

愛のツッコミ

  • ダル「盗みは盗みだ!どうしてそんな事がわからないんだ」…そういうあなたこそ19話で盗難品の渡航許可証を使ってイギリスに渡ってませんでした??(byノリマキさん)

次回予告

ダルタニャン:
ヘッ…ヘックション!うぅ、セーヌの水はまだ冷たいや。
ジャン:
世間の風はもっと冷たいじゃん。銃士はクビになるし、鉄仮面は逃がしちゃうし。いいことないね。
ダルタニャン:
こんなことでへこたれるもんか!俺は俺の道を行く!
ジャン:
行くってどこへ?
ダルタニャン:
マンソンの正体を突きとめてやるぞ!
ジャン:
次回、アニメ三銃士「名探偵ダルタニャン」
ダルタニャン:
みんな、また会おう!