アニメ三銃士各話紹介 37〜40話

37話 * 38話 * 39話 * 40話

37話・名探偵ダルタニャン

あらすじ

銃士隊をクビになったダルタニャンだったが、鉄仮面を逮捕する意欲を失ったわけではなかった。

ボナシューの元に、王室御用達の仕立屋べルスランの使いの者が訪ねてきた。体に触れることなく服の寸法をとれるというボナシューの腕を貸して欲しいのだと言う。盗み聞きしていたダルタニャンは、その体に触れられたくないお客というのがマンソンであることを知り、ボナシューに、自分もベルスランの店へ連れて行ってくれるよう頼む。

ベルスランの店は大盛況で、店の前には行列が出来ていた。行列の中にはポルトスの姿もあったが、そこに並ぶ人は皆門前払いを喰らった人々だった。

マンソンの寸法を取リ始めるボナシュー。なぜ直に寸法を取られるのが嫌なのかと問うボナシューに、馬から落ちて肩の骨を痛めたことがあり、不用意に触られたくないからだと答えるマンソン。ボナシューがさりげなくマンソンの肩を触ると、マンソンは激怒してボナシューの手を振り払った。ボナシューは、マンソンの肩に盛り上がった傷があるのを確認する。

ボナシューの役目を終え下がろうとした時、ダルタニャンは、マンソンがベルスランに国王の服を見せてくれるよう頼んでいるのを目撃する。マンソンは、連れの長髪の男にこっそり国王の服をスケッチさせていたのだった。帰り道、ボナシューはマンソンの肩に盛り上がった傷があること、同じような傷を持った「ラクダ」と呼ばれる盗賊団がいたことをダルタニャンに話す。

話を聞いたダルタニャンはその足で三銃士のもとへ向かう。「ラクダ」と聞いて目の色を変えるアラミスだった。

その頃、マンソンはリシュリュー邸を訪れ、園遊会が催されるリシュリューの別荘の手入れをさせてほしいと申し出ていた。その時リシュリューを訪ねてきたミレディーは、リシュリューの前でマンソンと引き合わされる。同じ頃、ボナシュー家には鉄仮面が現れていた。ジャンコンスタンスの必死の反抗も空しく、鉄仮面は手下の男たちと共に、あっという間にボナシューを馬車で連れ去ってしまったのだった。

◇思うのですが、今回のサブタイトルの「名探偵」は、ダルタニャンというよりボナシューさんじゃないですかね。「名探偵ボナシュー」。ホラ、何か字数もしっくりくるし。(笑)
だって、マンソンの肩の傷を確かめたのも、それで「ラクダ」を思い出したのもボナシューさんなんですよ〜。ダル、ついてくる必要なかったんじゃ…。(アイタタ…)何しろ今回のダルタニャンの唯一の活躍と言えば、ベルスランの店の前で騒ぎを起こしたポルトスをなだめたことくらいですからね〜。(苦笑)

シーン

ほのぼの家族

  • コンスタンス:「あら、どうしたの?風邪引いたの?」
  • ダルタニャン:「いやあ、何。たいした事はないんだけど…。」
  • ボナシュー:「まだまだセーヌの水は冷たいからな。」
  • コンスタンス:「セーヌに落ちたの!?まさか身投げでも…。」
  • ダルタニャン:「どうして、僕が身投げしなきゃならないんだ?」
  • コンスタンス:「…銃士隊を辞めさせられて、がっかりして…。」
  • ダルタニャン:「そんな事でへこたれるものか!見てろ、鉄仮面をこの手で捕まえてやるさ!」

◇コンスタンスのこのリアクション…なんかほのぼのと感じるのは私だけ?(笑)ボナシューさんの一言がまた絶妙なんですよね〜。

ほのぼの家族2

  • コンスタンス:「スープが出来たわよ。(振り返る)ダルタニャン!」
  • ダルタニャン:「あ。」
  • コンスタンス:「寝てなきゃ駄目って言ったのに!…さ、あったかいうちに食べて。」
  • ジャン:「なかなかいい味してるよ。」
  • ダルタニャン:「うん…。」
  • ボナシュー:「一緒に行かないのかい?」
  • コンスタンス:「え?」
  • ボナシュー:「無理なようだね。」(行ってしまう)
  • ダルタニャン:「ああっ、待って。(コンスタンスに)出かけなきゃならないんだ。」
  • コンスタンス:「風邪も治ってないというのに!じゃあ、スープはいらないっていう訳ね。」
  • ダルタニャン:(考えた末に笑顔で)「大丈夫!!」
  • (スープを一気に飲み干すダルタニャン。あっけにとられるコンスタンス。)
  • ダルタニャン:「うん…うまい…!コンスタンスの心温まるスープで、風邪よ、飛んで行けーっ!(くるっと回ってポーズをとる)…どうしてもマンソンの正体を突き止めたいんだ。」
  • コンスタンス:(呆れる)「…わかったわ。」
  • ジャン:「ようやるジャン。」

◇ボナシュー親子の間で揺れるダルタニャン…。(笑)
いやー何ていうか、この辺のくだりがまた妙〜なテンションでね〜。私的にツボでした。文章だとちょっと掴みにくいかもしれませんが。あのダルの変なポーズとかもね。ホント力が抜けそうです。しっかし、ボナシューさんにはホント惚れるわ〜。(笑)

セリフ

「ポルトス、すまないが今日は大人しく帰ってくれないか。」(byダルタニャン)

◇何気に笑えます。悪気はないんだろうけどね〜。

「もうお前は銃士でも銃士見習いでもない。勝手に入って来るな。」(byトレビル)

◇相変わらず厳しいです隊長。ダルタニャンもあれだけ言われて、ホントよくめげないなあ…。

登場人物とか

  • ベルスラン・・・ルーブル宮殿お出入りの仕立屋ジャン・ベルスランさん。ボナシューさんにタメ口をきいていたので、ベルスランの方が格が上らしい。原作では半濁音の「ぺ」ルスランなんですけど、アニメでは敢えて濁音の「ベ」ルスランなのかなあ?
  • 弟子・・・ベルスランさんの弟子の一人。ボナシューの元に使いとしてやってくる。弟子と言うよりは秘書っぽいかな?
  • 長髪の男・・・マントをつけたマンソンの連れの男。背が高くて長髪。ポルトスをあっさり押しのけたところを見るとかなりの怪力の持ち主。この人が鉄仮面かもと疑った事もあったんだけどなあ…。この後も何度か出てくるわりに名前がない。
  • 手下A・・・鉄仮面の手下の覆面の男その1。ジャンに腕をかまれる。声はポルトス役の佐藤さんとみた。
  • 手下B・・・鉄仮面の手下の覆面の男その2。ジャンに足を蹴られる。声はローシュフォール役の千葉さんとみた。
  • ラクダ*・・・以前各地を荒らし回った盗賊。肩の傷がこぶのように盛り上がっていたため、そう呼ばれていたらしい。

次回予告

ポルトス:
ボナシューがさらわれたって!?
アトス:
ダルタニャンの留守を狙われたようだ。
アラミス:
鉄仮面の狙いは何なのだ?
ポルトス:
奴のやることはわけがわからん!
アトス:
マンソン、そしてマスクの女…。何かが我々の見えない所で密かに動いているようだ。
アラミス:
恐ろしいことが起こるような気がしてならん…。
ポルトス:
次回、アニメ三銃士。
アトス:
「消えた仕立屋の謎」
アラミス:
諸君、また会おう。

38話・消えた仕立屋の謎

あらすじ

アトスからの呼び出し状を受け取ったダルタニャンは、銃士隊へ出かけ三銃士と会う。ボナシューがさらわれた事、マンソンベルスラン国王の服を見せてもらっていた事を結びつけ、4人の話し合いは、鉄仮面がボナシューに国王と同じ服を作らせようとしているのではないかという結論に至った。

早速調査を開始する4人。ベルスランが、マンソンに国王の服を見せた事を認めたため、4人は次にマンソン邸に乗り込み、なぜ国王の服を見せてもらったのかを問う。マンソンはパリ一番と評判の絵描きル・ブランに、園遊会の衣装を着た国王の肖像画を描かせていたのだった。鉄仮面との関係を完全に否定され、反論できないダルタニャンだった。

一方、さらわれたボナシューは、鉄仮面とミレディーに、スケッチと同じ衣装を作るよう要求される。しかしボナシューはそれが国王の衣装だと見破り、作るのを拒否する。そこで、ミレディーはその夜ボナシュー家に忍び込み、コンスタンスの衣装箱から服とハンカチを盗み出す。その服を着た人形とハンカチを見せ付けられたボナシューは、コンスタンスが人質にとられていると勘違いし、国王の服を作ると約束してしまう。

コンスタンスの服とハンカチが盗まれているのに気づいたダルタニャンは、ボナシューのハンカチをロシナンテに嗅がせてボナシューの居所を追跡することを思いつく。ロシナンテの鼻で、とある邸に辿り着いたダルタニャンとジャン。すると、ちょうどそこへマンソンの馬車が入っていった。

ダルタニャンは、アラミスと2人で邸内を調査するが、マンソンに案内され一通り部屋を調べても、ボナシューの姿を見つけることはできなかった。というのも、この邸には部屋を上下に動かす大掛かりな仕掛けがあり、裏でミレディーがその仕掛けを動かして、ボナシューのいる部屋を巧みに隠していたからだった。

がっかりして邸を出た2人の目の前に、小舟に乗った鉄仮面が現れる。2人が舟に飛び移って鉄仮面を追いつめた時、橋の上からミレディーが短銃で2人を狙い撃つ。その隙に鉄仮面はひらりと橋の上に逃げ、ミレディーと共に逃げ去ってしまう。

ダルタニャンは、鉄仮面の仲間の女性がミレディーであること、ミレディーを処刑できなかったことをアラミスとポルトスに告白する。謝るダルタニャンを笑顔で許す2人だった。

◇いやあ、今回も突っ込みがいがありそうですよー!(笑)
まずですね、マンソンの別荘の部屋が動くあの仕掛け…アレ、音が大きすぎやしませんか。動いてるのがすぐバレそうであります。次にダルとアラミス、あの広い屋敷をたった2人で調べるのはまずかったんじゃないの〜。あの仕掛けがなくたって、他の部屋を見てるうちに移動できそうでしたもん。(苦笑)
そして鉄仮面が船に乗ってやって来た時のダルとアラミスの対応。あれはまずかったですね〜!(批評家っぽく)もう少し隠れて待ってたら、マンソンの別荘に入っていくところを目撃できただろうし、そのままマンソン、ミレディーもろとも逮捕できたんじゃないの〜?それに、そもそもボナシューさんのハンカチで場所を突き止められるなら、ミレディーさんの短剣でミレディーさんがここにいることも…。…まあ、いいですけどね!(強制終了)
そうそう、ボナシューさんですが、今回ついにミレディーさんの催眠術を跳ね除けましたよ!なんという意志の力!さすがボナシューさん!!(ますます好感度アップ)

シーン

うるうるダル

  • アトス:「待っていたぞ、ダルタニャン。」
  • ポルトス:「ちゃんと飯は食っているのか? なんだ、少し痩せたんじゃないのかー?ダルタニャン。」
  • ダルタニャン:(目を潤ませる)
  • アラミス:「さあ、そんなとこにつっ立ってないで、部屋へ行こう。」
  • ダルタニャン:「…ああ。」
  • (控え室へ。)
  • ダルタニャン:「この控え室もちっとも変わってないなあ。」
  • アラミス:「(苦笑)なんだ、10年ぶりに会ったようなことを言うじゃないか。」
  • ダルタニャン:「うん。どうしたんだろう、涙が出てくるよ。(目頭を押さえて)やっぱり銃士隊はいいな。」
  • ポルトス:「なんだ、ダルタニャンらしくないぞ。」
  • アトス:「さ、こっちに来て座れ。」
  • ダルタニャン:「ありがとう。」

◇あのダルのセリフ!今回はまさにアレですよ。(妙にツボらしい)
しっかし、ダルタニャンが銃士隊をクビになってからせいぜい1週間くらいしか経ってないと思うんですけどね…。(笑)

美しき哉友情

  • ダルタニャン:「すまない、みんな。許してくれ。(目をつぶり)僕には、ミレディーを殺す事は出来なかった。みんな僕のせいなんだ。僕が悪いんだ…。」
  • アトス:「お前のせいじゃない、ダルタニャン。」
  • ダルタニャン:「え、でも…。」
  • アトス:「ミレディーは、鉄仮面の仲間たちと一緒に捕まえればよい。そうなれば、ミレディーを手先に使っていたリシュリューだって、責任を問われる事になる。」
  • アラミス:「あのリシュリューを追放する、良いきっかけになるかもしれないな。」
  • ポルトス:「そうなれば、ミレディーを生かしておいてよかったという事になる。」
  • アトス:「アラミス、ポルトス。ミレディーの事を隠していたのはダルタニャンの罪ではない。黙っていた私が悪いんだ。許してくれ。」
  • アラミス:「許すも許さないもあるもんか。僕らは友達じゃないか。」
  • ポルトス:「そうとも。こんな事で落ち込むことはないぞ、ダルタニャン。」
  • ダルタニャン:「ありがとう…。本当にありがとう、みんな。」

◇みんな、優し〜い!それにしても、リシュリューを追放するつもりだったの?アラミス。密かに大きな野望を抱えてたんだね。(笑)

セリフ

「実は、ぜひ君の知恵を借りたい事があってな。」(byアトス)

◇これはビックリ、ダルタニャンはすっかりブレイン担当ですか!しかもアトスに頼まれるほどの、ねえ…。(不安げ)

「なるほど。確かにわたくしマンソンは、国王陛下の服を見せていただきましたが。それが何か?」(byマンソン)

◇なんかネタっぽい一言だ。(笑)

「着替えの服と、ハンカチが一枚なくなっているわ。私のイニシャル入りなの。」(byコンスタンス)

◇これまた意味もなくツボです。
しかし、この時代ってやっぱ、イニシャル入りのハンカチが身分(身元?)を示したりするのに、重要な役割を担ってたんですかね。原作でもよく出てきたし。

登場人物とか

  • ル・ブラン・・・パリ一番の絵描きと評判が高い人物。マンソンが彼に国王の肖像画を描かせる。
  • マンソンの別荘*・・・マンソンの邸とはまた別の、川沿いにある邸。実は鉄仮面たちのアジト。部屋ごと動くという大掛かりな仕掛けが施され、ボナシューさんが監禁されている。実は地下にも重要な人物が…。
  • ミレディーの短剣*・・・あの短剣で、コンスタンスのハンカチと服を盗み出したのがミレディーだと、おそらく一発でわかったでしょうね、ダルは。ミレディーさん、そろそろ短剣変えた方がいいよ(笑)。

次回予告

マンソン:
全てが思い通りに進んでいるようだな、ミレディー。
ミレディー:
ええ。あのダルタニャンも、三銃士の連中も、今度ばかりは手も足も出ないようですわ。
マンソン:
そのうえ我々にはとっておきの切り札があるからな。
ミレディー:
シーッ!そのことは絶対に秘密ですわよ。
マンソン:
うーん。次回、アニメ三銃士「二人の鉄仮面」
ミレディー:
このフランスはもうすぐ私たちのもの。ホホホホホ…。

39話・二人の鉄仮面

あらすじ

コンスタンスのために急いで国王の服を仕上げたボナシューだったが、鉄仮面ミレディーから、コンスタンスがここにはさらわれてきていないことを明かされ、ショックを受ける。ボナシューは隙を見て部屋から逃げ出そうとするが、壁に行き当たってしまう。

鉄仮面に追いつめられ、ボナシューが思わずそばにあった甲冑兵から剣を抜くと、背後の壁が動き出し部屋が出現する。そこにもう一人の鉄仮面が現れる。鉄仮面をかぶった男は、ボナシューの方に向かって突進し、ボナシューを突き飛ばしてそのまま階段を駆け上ろうとするが、鉄仮面に遮られ、ボナシューの前に蹴り落とされる。「見たな。」鉄仮面の声とともにボナシューは気を失ってしまう。捕われの鉄仮面は再び地下の隠し部屋へ戻されたのだった。

一方、ダルタニャンはイギリス国王によるミレディーの処刑命令書があったことを思い出し、それを手に、ジャンとともにリシュリューの邸の前でミレディーを待ち伏せる。案の定ミレディーは馬車で邸へと入って行った。出てきた馬車を追って小高い丘に差し掛かると、2人は御者を呼びとめて馬車の中を確認するが、中はもぬけの殻だった。いち早く2人の行動に気づいていたミレディーに出し抜かれてしまったのだった。

ミレディーは着実に計画を進めていた。マンソンの別荘の地下の隠し部屋にいる、鉄仮面をかぶった男に会いに行ったミレディーは、彼がフランス国王ルイ13世の双子の兄弟、フィリップ王子なのだと本人に明かす。鉄仮面の仲間である振りをしてフィリップを救い出す計画を立てている、という立場を演じながら、ミレディーは今の国王に代わって王座に着くべきだとフィリップを説得する。その夜再び訪れたミレディーに、フィリップは徐々に心を開き、計画に協力する姿勢を見せ始める。

マンソンもまた、リシュリューの別荘の準備を着々と進めていた。鉄仮面、ミレディー、マンソンによる、フランス王すり替えという大陰謀が企てられていたのだった。

◇陰謀が着々と進められています。そんな回です。
ついに国王の双子の兄弟、フィリップも登場!これで役者がそろったわけですね。
しかし、忘れちゃならないのがフランソワ!そう、フィリップの家庭教師、そしてアラミスの鍵を握るあの人物であります!!しかも、中でもヤングフラ(ヒゲなし)が見られるのはこの回だけ!
そうそう、37話でマンソンと一緒にベルスラン宅に現れた例の長髪の男は、今回ミレディーの仲間としてフィリップに紹介されておりました。前回も、マンソンの別荘の仕掛けを動かすという仕事をしてたし、結構活躍してるのに名前がないなんてカワイソウ。

シーン

秘めた想い…?

  • 鉄仮面:「ハハハハ。目に見えるようだな、あのダルタニャンが悔しがっているところが。ハハハハ。」
  • 御者:「剣を抜いて、『動くな!開けるぞ!』と怒鳴ったまではよかったんですがね。その後はがっくりしょんぼり。うへへへ…。」(ワインを飲む)
  • ミレディー:「ちょっとかわいそうだったわね、ダルタニャン。」
  • 御者:「おや、珍しい。ミレディー様、惚れてたんですか?ダルタニャンに。」
  • ミレディー:「ふふ…。つまらない事言ってないで、もうお行き。」
  • 御者:「あ、ああ…。」
  • 鉄仮面:(ワインのビンを投げつけ)「消えろ!」
  • 御者:(ビンを受け取り)「へ、どうも。失礼します。」(出て行く)

◇何かが見えてきませんか。からかわれてまんざらでもないミレディーさん、それに対し嫉妬する鉄仮面のアニキ、みたいな。(笑)敵側の内情みたいなのが垣間見られて、ちょっと興味深い場面であります。

熱演

  • ミレディー:「幼い陛下をあの屋敷に閉じ込めたのは、陛下の母君です。」
  • フィリップ:「えっ。」
  • ミレディー:「そして、偽の陛下が鉄仮面に命じて陛下をさらい、このマスクをかぶせるように仕向けたのです。」
  • フィリップ:「(鉄の仮面を見つめ)私の母が…、そして私の実の兄弟が、このようなむごい事を…。」
  • ミレディー:「陛下は、いったいどのような罪でここに捕われているのでしょう…。」
  • フィリップ:「私は何の罪も犯していない!」
  • ミレディー:「では、(立ち上がる)ではなぜ、なぜこのような仕打ちを…!」
  • フィリップ:「(目を瞑り)私が…、私が世の中に出ると、大きな秘密が漏れるからだ。」
  • ミレディー:「確かに。双子の王子様が対立して、フランスに災いの種を撒くことになったのかもしれません。だからと言って、それが1人の王子の自由を、不当に奪うことにつながってもよろしいのでしょうか!」

◇いやあ、なんだか2人で盛り上がっておりますよ〜。ミレディーさんも熱弁振るって絶好調!

セリフ

「やあ、フィリップ。門を開けに来てくれたのかい?」

「さ、乳母に見つかったら大騒ぎだぞ。」(byフランソワ)

  • ◇以上がヤングフラの、全編通してたった2つしかない貴重なセリフです。(笑)
  1. ミレディーの証言
    「あなた様の家庭教師、フランソワは、剣術、馬術、語学、数学、そして天文学の初歩まで、全てをあなたにマスターさせました。ただひとつ、近い過去の、そして今の、フランスの歴史だけを除いて。」
  2. フィリップの証言
    「彼は私の唯一、そして最高の友だった。」

この2人のセリフがフランソワの全てを物語ってますよね〜。(また手抜きだよ)

登場人物とか

<初登場主要キャラ>フィリップ・フランソワ

  • 御者・・・ミレディーを乗せた馬車の御者。ミレディーに鋭い一言を浴びせた罪で鉄仮面に追い払われる。(笑)でしゃばりが災いしてか、今後登場しなかったような…。
  • 乳母・・・フィリップの乳母。ある日鉄仮面たちに屋敷を襲われ、フランソワと共に殺されてしまう。
  • ガストン・ドルレアン・・・国王ルイ13世の弟。何度も謀反を起こすが失敗している、とミレディーがフィリップに語っていた。
  • 秘密の地下牢*・・・マンソンの別荘の地下にある部屋で、仮面をかぶせられたフィリップが囚われている。外にある甲冑兵の持つ剣を抜くと戸が開く仕組み。
  • リシュリューの別荘*・・・園遊会の会場となる邸。ここで大陰謀が実行される。外観はおそらくヴォーの城を参考にしてると思われます。

愛のツッコミ

  • フィリップ王子。鉄仮面をはずしたお顔はルイ13世とそっくりで、プリっとしたおヒゲが素敵でした。しかし!何年も鉄仮面かぶったままだったら無精ヒゲなのでは?顔も洗えない状態だったらもっと汚れてるんじゃ?さらに髪は誰が整えたんだろうか?(同じことが46話の陛下にも言えます。こちらは数日間だけですが…)(byみんみんさん)

次回予告

鉄仮面:
私、鉄仮面は予告する。リシュリューの園遊会に必ず現れるとな。
ダルタニャン、三銃士の諸君、せいぜい張り切って待っているがよい。君たちは頑張れば頑張るほど我々の罠に落ちてゆくのだ!フハハハハ…。
次回、アニメ三銃士「すりかえられた国王」
獲物はフランスの王座だ!

40話・すりかえられた国王

あらすじ

いよいよ園遊会当日。リシュリューの別荘では、護衛隊を始め銃士隊も加わり、厳重な警備をしいていた。ダルタニャンジャンもまたリシュリューの別荘に忍び込んでいた。

鉄仮面たちの計画も最後の仕上げにかかっていた。鉄仮面は、ミレディーを捕らえた振りをしてフィリップのいる地下牢へ連れて行く。鉄仮面が2人を残して部屋を出て行くと、ミレディーの仲間の長髪の男が2人を救出しに来る。用意された馬車に乗り、フィリップは鉄仮面に扮して門番の目をごまかし、マンソンの別荘を後にしたのだった。

馬車はそのままリシュリューの別荘へ向かった。フィリップは座席の下に隠れ、護衛隊の目をごまかし、2人は邸に侵入する。

まもなくリシュリューから国王ルイ13世に紹介されるミレディー。一目でミレディーを気に入るルイに対し、アンヌ王妃は顔面蒼白となる。十分にルイに取り入っておいたミレディーは、夜になりフィリップの元へ戻ってくる。

いよいよルイが寝台へ入った。ルイが眠りについたのを確認すると、仕掛けが動き始めルイの寝台が下へ降りていく。地下にはマンソンと手下たちが待っていた。マンソンはルイを寝台から引き摺り下ろし、有無を言わさず鉄の仮面を被せたのだった。

同時に鉄仮面もまた行動を起こしていた。わざと目立つように現れて走り回り、追いかけてくる護衛隊や銃士隊を次々に相手にする。ダルタニャンとも剣を交えるが、しばらくすると逃げ出してしまい、そのまま行方がわからなくなってしまう。

一方、ルイのいなくなった寝台は今度は上へと上がって行き、ミレディーとフィリップの前に現れる。フィリップが寝台に身を横たえると、ミレディーは明日の朝一番に自分を呼ぶようにと声をかけ、フィリップを見送る。

鉄仮面は隠し通路を通って、マンソンと仮面をつけられたルイのもとへやってくる。ルイは鉄仮面と同じ衣装を着せられて、隠し通路から庭へと出されてしまう。その姿を見つけたダルタニャンは、ルイを鉄仮面だと疑いもせず捕まえ、銃士隊に引き渡したのだった。

◇さあ、鉄仮面とミレディーの計画はホント完璧な出来栄えでしたね〜…ここまでは。特に印象に残ったのは、フィリップと2人地下室に残されたミレディーさんが、再び扉が開いた時、さりげなくフィリップ王子を庇う姿勢を見せた所。演技とわかっていてもさすがというカンジでした。
あと、絵になるなあと思ったのは、アトスとアラミスに木の上から声をかけたダルタニャンとジャンの場面ですかね。木の葉の影がダルとジャンの姿に落ちていて。今回は作画綺麗でしたから。(作監が辻さんでしたね)
ちなみに超個人的なことですが、ミレディーさんの招待状に振られていた「1036番」という番号が、私にとっていろいろ思い入れのある番号と同じだったんで驚きました。

シーン

カンペキ…?

  • ジュサック:「ローシュフォール様!(駆け寄る)ご命令通り、召使にも給仕にも、隊士が化けて入り込んでおります。」
  • ローシュフォール:「ようし、ジュサック。しかし、一箇所だけ穴をあけておけよ…。(歩き出す)」
  • ジュサック:「は?穴?」
  • ローシュフォール:「(もったいぶって)警備があまりに完璧で鉄仮面が中へ入れんのでは、…捕えることが出来んだろうが。」
  • ジュサック:「なるほど!さすがローシュフォール様、おつむが違いますな!」
  • ローシュフォール:「うははは…。当たり前の事を言うな。」
  • (2人が通り過ぎて行った後、木の陰から出てくるダルタニャンとジャン。)
  • ダルタニャン:「よく言うよ、穴だらけじゃないか。」
  • ジャン:「いいじゃん。おかげでおいらたちも中へ入れたんだから。」

◇ロー&ジュサックコンビは今回も絶好調です。

アラミスの「ポルトスツッコミ」シリーズその5

  • ポルトス:「うん。もうちょっとで手が届くところまで追いつめたんだが…、なにせ俺の馬は長距離に弱くてな。」
  • アラミス:「お前の馬が長距離に弱いのは当たり前だ。ご主人様がまず減量しなくちゃな。(ウインク)」
  • アトス:「それで振り切られてしまったのか?」
  • ポルトス:「うーん…まあ、そういうことだ。(苦笑い)」

◇久々のアラミスの「ポルトスツッコミ」です。来そうだな…と思うと本当に突っ込んでくれるのが実に気持ちいいですね〜(笑)。

これが本性

  • ルイ:「マンソン、余興にしては度が過ぎるぞ!」
  • マンソン:「余興ではございません。戴冠式なのでございます。」
  • ルイ:「なに!?」
  • マンソン:「これがお前の新しい王冠だ!!(仮面をかぶせる)」
  • ルイ:「(首を振る)何をする、マンソン!」
  • マンソン:「うるさい!!(仮面の鍵をかける)フフ…もう口は聞けぬ。お前は今からお尋ね者の鉄仮面だ!」

◇文字にするとたいしたことないんですが、マンソン役の声優さん(村松康雄さん)、ホント名演技です!すんごい迫力で怖いんですよ。加えて絵もまたすごい迫力なんですよね。
アニ三「三大恐怖シーン」その2に認定。(っていうか、一番恐怖かも)

セリフ

「表の太ったねずみは任せておけ。」(by鉄仮面)

◇ああっ、ポルトスさん太ったねずみ呼ばわりされてるよ〜。しかも見張りしてることもあっさりばれてるよー!

登場人物とか

  • 門番・・・マンソンの別荘の門番。彼の目をごまかしたことで、フィリップさんが自分の役者ぶりに自信を持ったようですが、もともとこの演技について知っていた可能性もアリ。フィリップ王子、ぬか喜び…?
  • 護衛隊士・・・リシュリューの別荘で招待客のチェックをしてた人。ミレディーさんの馬車の中のチェックを言い出しにくそうにしていたのがヨイです。(笑)
  • 遊具*・・・園遊会で貴族たちが遊んでいた遊具。ロープにつけられた椅子に乗って回転するもの。遊園地にもこんなのあるなー。

次回予告

アンヌ:
コンスタンス、わたくしは信じられません。
コンスタンス:
王妃様、どうなさったのですか?
アンヌ:
陛下が、わたくしたちを修道院へ追放するご命令を出されたのよ。
コンスタンス:
何ですって…!
アンヌ:
そればかりか、陛下のお側にあのミレディーが侍女としてお仕えすることになったの。
コンスタンス:
そんな…!
アンヌ:
たった一晩で何もかも変わってしまうなんて…。
コンスタンス:
次回、アニメ三銃士「ミレディーの陰謀」
ダルタニャン、早く助けに来て!