ダルタニャン物語人物辞典
う
- ヴァテル【Vatel】
- フーケの邸の給仕頭。独自の信念を持って職務にあたっている
- 黒と紫の服を着た男。
- 目立った表情のない、善良な柔和な顔つきの男。数学者の顔から自尊心を取り除いたような顔。目がきらきらと輝き、唇には人を小馬鹿にしたような微笑がただようが、とくにどの相手にも向けられてはいない。
- 間がぬけたように笑っていたが、その表情のどこかに、子供が遊ぶときのような一心不乱な様子も見られた。(7-8)
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- ヴァナン【Vanin】
- フーケの友人の一人。死刑は免れる
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- ヴァナンさん【M. de Vanin】
- (7-6)
- ヴァネル【Vanel】
- 高等法院の参事官。フーケから検事総長の職を買い取る
- 恰幅のよい頑丈そうな、目の据わった鈎っ鼻の男。従順な性格と決然たる性格。(10-2)
- へりくだる事に優越感を感じる。(byコルベール)(10-2)
- やきもちやきではない。(byフーケ)(10-6)
- 甲虫(かぶとむし)のよう。(byグールヴィル(10-6))
- 幅の狭い顔。凹んだ目、弓形の眉。貪欲で野心的なタイプの人間。(10-9)
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ヴァネル君【M. Vanel】
- (10-2、6、8〜9)
- ヴァネル夫人【Mme Vanel】
- フーケの昔の恋人。ヴァネルの妻。コルベールの新しい恋人
- 自他共に許す消息通。(byフーケ)
- 修道会にいた時分のお友だち。デムリ夫人、リョード夫人とも親しい間柄。(byベリエール夫人)(7-6)
- 悪賢い。豹の本能。(8-7)
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- マルグリット・ヴァネル【Marguerite Vanel】
- (7-6)(8-7)
- ヴァランチノワ夫人【Mme de Valentinois】
- ギーシュの妹。王弟妃の女官
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- ヴァロ【(M.)Valot】
- ルイ14世の侍医。負傷したギーシュを診る
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- ヴァンサン師【père Vincent】
- [太后の告解師、ヴァンサン神父]
ヴォワチュールの詩に登場する
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- ヴァンドーム公【le grand prieur de Vendôme】
- ボーフォール公の伯父。アンリ4世の息子
- 寒さと湿気で死ぬ。(byボーフォール公)
死んだ部屋は砒素が充満していた。(byランブイエ公爵夫人)(3-19)
- ヴァンセンヌに投獄された。(4-21)
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- ヴァンドーム公【le grand prieur】
- (3-19、21)
- ボーフォール公の「伯父」ではなく「叔父」のAlexandre de Vendôme(Chevalier de Vendôme)のことだと思われます。
- ヴァンドーム殿(公)【M. de Vendôme】
- ボーフォール公の父
- ヴァンドーム殿を迎えに行くところ。(byダルタニャン)(4-26)
- (ボーフォール公の)父君ヴァンドーム公の持っていた海軍大将の世襲権。(5-33)
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- ヴァンドーム公【le duc de Vendôme】(5-33)
- (4-21、26、32)(5-33)
- César de Vendômeのことだと思われます。アンリ4世の息子。上の項目のヴァンドーム公とは兄弟。
- ヴァンドーム夫人【】
- ボーフォール公の母親
- リシュリューが、子息のボーフォール公が自殺でも企てるのではないかと心配だと、夫人に言った。(byシャヴィニー)(3-19)
- 怪我をしたブルッセルに使いの者を出す。(3-29)
- アトスがイギリスに発つ前に訪問する。(4-14)
- 追放になった。(5-19)
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- ヴィトリー(ヴィトリ)【Vitry】
- [ルイ13世時代の有名な刺客](1-2)
- 国王の不興を買い、トレヴィルに成敗される。(1-2)
- もしまだ宮廷にいたら、大司教補は彼に殺されていただろう。(byダルタニャン)(4-20)
- 人を殺したために、国王の手で元帥に任ぜられた。(byアンヌ・ドートリッシュ)(4-21)
- プランシェが知り合いになった大勢の貴族の1人。(5-17)
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- (1-2)(4-20〜21)(5-17)(7-18)
- ヴィトレー【Vitray】
- リシュリューの命令で、手紙をミレディーまで届けた使者
- 長靴を穿き、拍車をつけて、直立不動の姿勢で主君のまえに立っていた。一言も返事をせず、お辞儀をして、手紙と小切手とを受け取り、部屋から出て行く。
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- ヴィヨル【】
- シャラントンの弁護士
- 立派な人物だが、少し頑固なところがある。高等法院の一員。腕は立つ。500人の短銃兵を指揮する。裁判官の制服に長剣をはき、帯に拳銃という奇妙ないでたち。(5-20)
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- ヴィルキエ【】
- [アントワーヌ・ドーモン、ヴィルキエ侯爵、護衛隊長で、のちに元帥となる]()
- サン・ロックの丘の指揮官。ボーフォール公逮捕の役目をギトーらにとられ、マザランと仲違い。国王の護衛隊長。相変わらずの無愛想な口調。(3-2)
- コンデ公の指揮する部隊の指揮官の一人。(4-6)
- 太后の使いとしてマザランを迎えに来る。(4-10)
- 太后が、ヴィルキエ侯爵家で催される食事に招かれる人々の名前をあげる。(4-24)
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- ウィルヘルム・フォン・ナッソー2世【】
- オランダ総督。チャールズ2世を保護[]()
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- ヴィルロワ【】
- ルイ14世の式部官[]()
- 枢機官派。(4-16)
- 伯爵。大司教補をなぶりものにした一人。(4-17)
- 元帥。太后が、よろしく伝えるようベルヌアンに命じる。(4-24)
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- ウィンター卿【lord de Winter(Milord de Winter)】(1)
- 詳細ページへ
- ミレディーの義兄
- 「イギリスの男爵。ミレディーの義兄。ダルタニャンと決闘ののち親しくなる。バッキンガム公爵の友人。」(2巻)
- 「四銃士の親友にして、チャールズ1世の忠臣。」(4巻)
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- 2人のイギリス人のうちの1人。(1-27)
- シェフィールドの男爵【baron de Sheffield】(1-30)
- 1〜2部
- ウィンター卿【】(2)
- ウィンター卿(1)の弟。ミレディーの二番目の夫。ミレディーに毒殺される[]()
- 子供1人を残して先立つ。(2-1)
- ミレディーの作り話にも登場。男爵。(2-26)
- ミレディーを相続人に選ぶ。3時間のうちに、全身に青い斑点を残して変死した。(2-35)
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- ウィンター伯爵(男爵)夫人【la comtesse(baronne)de Winter】
- ミレディー
- ウィンザーで開かれた舞踏会でバッキンガム公に近づき、房飾りのダイヤを盗む
- 伯爵夫人。バッキンガム公とけんか別れしていた。妬みぶかい女。枢機官の手先。(1-21)
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- (1-21)(2-33)
- 【伯爵、男爵の混同は原文のまま】(1-21)←伯爵夫人の方が誤りと思われる。
- ウェールズ王子【】
- チャールズ2世
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- (4-8)(5-8)
- プリンス・オブ・ウェルズ(ウェールズ)(4-8)
- ヴェルジェ【】
- 新王宮の中庭を歩いていた銃士ダルタニャンに命じられ、大司教補の馭者を監禁する。[]()
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- ヴェルネ夫人【Mme de Vernet】
- アンヌ王妃とバッキンガム公のことで追放される。(1-12)
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- ヴォストプール男爵【】(独)
- 管区長に立候補したウィーン生まれのドイツ人[]()
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- ヴォワチュール(ヴォアチュール)【Voiture】
- [17世紀のフランスの詩人、サロンによく出入りした](1-26)
[17世紀のフランスの詩人。文学者。サロンに出入りし、上流社会に顔が売れていた](3-11)
[17世紀初頭の文人、社交界の花形であった](4-14)
- 偉い詩人。(byバザン)(2-4)
- アラミスと親しい文学者。大司教補の仲間。(3-11)
- 大司教補邸で、リュイーヌ侯爵相手に賭け事に夢中になって風邪を引く。ヴォワチュール先生。大勢の貴婦人に取り巻かれている。150cmそこそこの小男。
純粋な詩人。(byアラミス)詩を作る点にかけては天才とも言える。(byメナージュ)ふざけた言い廻しは天下一品だが、真面目な手紙になるとてんで駄目。太后を始め、おえらがたにたいして礼を失している。(3-23)
- ついこないだ死んだ。(byアラミス)(4-14)
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- アラミスが書いた詩を見せて褒められる。(1-26)
- ヴォアチュール氏【M. Voiture】(1-26)
- (1-26)(2-4、18)(3-11、23)(4-14)(10-1)
- 馬商人【le maquignon】
- ダルタニャンの黄色い小馬を、毛並みがめずらしいという理由でいい値で買い取る。
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- 馬方たち【les garçons d'écurie】
- アミアン「金のユリ」の馬方
- 朝4時に起こされたことに腹を立て、グリモーをふくろだたきにした。
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- うまや番【les garçons d'écurie】(1)
- クレーヴクールの居酒屋のうまや番
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- 赤毛の下男が引いている馬をアラミスがもらう。
- (1-27)
- うまや番【】(2)
- アラスの居酒屋でローシュフォールが落とした手紙を拾い、ダルタニャンから半ピストールもらう[]()
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