ダルタニャン物語人物辞典 ダルタニャン

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ダルタニャン【d'Artagnan】
全編通しての主人公。銃士。
  • 「この大ロマン全編を通じての主人公。三銃士とかたい友情のきずなで結ばれる。本巻ではまだういういしい紅顔の美青年。」(1,2巻)
  • 「この大ロマン全編を通じての主人公。銃士隊副隊長。」(3,4,5巻)
  • アニャン氏【M. Agnan】
実在のダルタニャン
  • 1615(10〜23)年
  • シャルル・ダルタニャン【Charles d'Artagnan】
    シャルル・ド・バツ・カステルモール【Charles de Batz-Castelmore】
第一部 第二部 第三部

第一部

「この大ロマン全編を通じての主人公。三銃士と固い友情のきずなで結ばれる。本巻ではまだういういしい紅顔の美青年。」(1,2巻)

(1-1)
  • 18歳のドン・キホーテ
  • 毛織の胴着は、もとの青色がすっかり色あせて、酒の粕とも、空の藍色とも見分けがつかぬぼんやりした色合い。
  • 面長の、日に焼けた顔。
  • 頬骨がとんがって、抜け目のない面構え。
  • 顎の筋肉が恐ろしく発達して、ベレー帽を冠らなくても、ガスコーニュの生まれとはっきり見当がつく。
  • 羽根飾りみたいなもののついたベレー帽を冠る。
  • ぱっちりした、利口そうな目。
  • 鉤形の、だがすっきり筋の通った鼻。
  • 少年にしては柄が大きすぎるが、さりとて、大人というには小さすぎる。
  • 腰の長剣は釣り革につるされている。
  • 鉄のような脚と、鋼のような手首を持っている。(by父親
  • 身体つきばかりでなく、心構えまで、かのセルヴァンテスの主人公にそっくり。
  • 人から笑いかけられると侮辱だと考え、じっと見られると挑戦だと信じこんだ。
  • 高慢ちきな、と言うよりは荒っぽい目がキラキラ輝いている。
  • 自信たっぷりなまなざし。
  • 意地っ張りの強い男。容易なことで手を上げる男ではない。
  • 出あいがしらにどんな顔つきでもいきなり覚えこんでしまうすばらしい才能を持つ。
  • 恐ろしい辛抱強さ。
  • つむじ曲がりの青年。
  • ガスコン人独特の悠然たる態度。
(1-2)
  • 痩せた脚。
  • 相当うぬぼれが強かった。
  • ガスコーニュでは、若い小間使いや、ときには若いご婦人たちにまでチヤホヤされ、年よりもませた、逞しい想像力を持っていた。
(1-3)
  • ベアルン訛り。
  • ガスコン人に特有な粘り。執念深い。
  • 熱っぽい、まごころの込もった話し振り。
  • 抜け目のないキラキラする目を光らせながら、いやにかしこまっている。
  • 勘がよくて、素直にものを言う青年。
  • 他の連中よりすぐれているだけに、万一見そこなったらいっそう危険にもなる。
  • なかなか見どころのある青年。(byトレヴィル)
  • ガスコン人らしい馴れ馴れしさ。
(1-4)
  • そそっかしくてまぬけ。始末の悪い粗忽者。(自称)
  • 始末に負えぬガスコーニュ気質で、揚げ鍋の中に放りこまれても、駄洒落を飛ばすに違いない。(自称)
  • まんざらのあほうではない。
  • 生まれつき喧嘩好きな性分。
(1-5)
  • 平々凡々たる人物ではない。
  • 向こう見ずな男の捨てぜりふではなく、胆のすわったところがありありと見える。(byアトス)
  • なかなか機転がある。(byアトス)
  • 気品ある凛々しい輪郭。
  • 愉快な男。(byアトス)
  • 身が軽い。
(1-6)
  • 魔王さながらの勇士。(byルイ13世)
(1-7)
  • 立ち廻りのうまい人間の例に漏れず、生まれつき好奇心が強い。
  • 何事にかけても良心的。
(1-8)
  • 若いだけに気持ちも純真。
(1-9)
  • ボージャンシーのぶどう酒が大好き。
  • いちばんのしっかり者。(byアトス)
  • 血のめぐりがいい。(byポルトス)
  • 田舎訛りがひどくかわいらしい。(byアトス)
  • たいした人物。(byアラミス)
(1-10)
  • 日ごろ用心深い。
  • 一介の護衛士にすぎない。(自称)
(1-11)
  • 決して百万長者ではなかった。
  • そうそうおめでたい男じゃない。(自称)
  • まだ二十歳にもならない。(自称)
(1-13)
  • 20そこそこ。(byボナシュー)
(1-17)
  • 勇敢な美青年。
  • 貴族。
  • 美貌で、若くて、冒険好きで、愛し愛されたいという熱情が、恋を語る言葉のはしばしにうかがわれる。
(1-18)
  • 男の中の男。勇気がある。(自称)
  • 情熱に目を輝かせ、声は自信に満ちみちている。
  • 親切、かわいらしい。(byボナシュー夫人)
  • 大きなマントをひっかける。長い刀の鞘でマントの裾がはね返っているのが、見るからに男らしい。
(1-20)
  • ガスコンの青年隊員。頭がいい。(byアトス)
  • ロンドンは初めてだし、英語もてんでチンプンカンプン。
  • まさに鉄人と呼ぶべき。
(1-21)
  • 慎重さと、勇気と、献身とが備わっている。
(1-23)
  • ラテン語ときてはからっきしだめ、あんまり覚えが悪いので、そのむかし先生をがっかりさせたことがある。
  • ガスコンの見習い士官。
  • うわべはともかく、用心深い青年。
(1-24)
  • まだ二十歳になったばかりで、子供のころから木登りは得意だった。
  • 武士のはしくれ。(自称)
(1-25)
  • 勇敢で決断力に富む。
  • 若いながらもきわめて慎重な男。
(1-26)
  • 年は若いが、なかなかよくできた人物。
  • 人相を見るのが得意。
  • 剣を使う以外に能のない男。(自称)
  • ラテン語は得意ではない。なにか言われてもカエルの顔に水といった表情。
  • もともとラテン語は苦手だったが、いまじゃあらかた忘れてしまった。(自称)
  • 人がいい。(自称)
(1-27)
  • まさに鉄人。(byアラミス)
  • 物好きで、ぬかりのない男。
(1-28)
  • ラテン語もだめなら、詩のほうも苦手。
  • アルキメデスのように数理に明るい。
(1-29)
  • 銃士隊に入っても、資格は依然として護衛士。
  • 目先きもきくし、しまり屋でもあったが、ポルトスに負けないくらい見栄坊。虚栄心が強い。
(1-30)
  • 特別センチメンタルなほうではない。
  • 美しい顔だちの青年。
(2-1)
  • 鼻っ柱が強い。
  • 年は20歳だが、たいへん用心深いたち。
(2-3)
  • たちが悪い。
  • やさしい心の持ち主ではない。野心と自尊心に燃える。
  • 若いながらも、思慮分別のある男。
(2-4)
  • どちらかと言えば冷たい心の持ち主。
(2-6)
  • 刀を振り廻す他に能がない。(byミレディー)
(2-7)
  • 鼻っ柱が強いほう。
  • ケティに花模様の服と大きな頭巾、半外套を着せられ、はだしのまま靴をはかされる。
(2-8)
  • 緊張のあまり口ひげがピンと突っ立っている。
  • いつも陽気。(byアトス)
(2-9)
  • 頑固で、好奇心が強い。
  • なかなか勇敢で、相当な人物だが、女に弱いのが欠点。(自称)
(2-10)
  • ベアルン生まれ。
  • 勇敢で慎重。頭がよい。決断力がある。(byリシュリュー)
(2-11)
  • 目先がきく。
  • 目もよければ、頭の回転も早い。 脚が速い。
  • しっかりした男。(byデ・ゼッサール)
  • 若い盛りで、美しくて勇敢。(byブリズモン)
(2-14)
  • 勇敢な男。(byリシュリュー)
  • 小僧。遊び人で、喧嘩早く、裏切り者。(byリシュリュー)
  • ろくでなし。(byミレディー)
(2-16)
  • この上もなく勇敢な反面、根は用心深い。
(2-18)
  • ふだんは4人のうちでもいちばん血のめぐりが早い。
  • アラミスと背格好がほぼ同じ。
  • まともな手紙は書けそうもない。
(2-30)
  • 相変わらずのんびりした口ぶり。
  • 呑気者。
(2-37)
  • いかにも忠実そうで、開けっぴろげで、利口そうな表情。
  • 21歳になる。
  • 一筋縄ではいかぬ男。

第二部

「この大ロマン全編を通じての主人公。銃士隊副隊長。」(3,4,5巻)

(3-1)
  • 黒組。トレヴィル隊。
  • 39か40歳。
  • 背は低く、やせぎすではあるが、よく均整がとれている。
  • 目つきは鋭く、いかにも才人といった感じ。
  • 口ひげは黒く、髪は半白。若いころ褐色の髪をしていた。
  • 威厳に満ちあふれた姿。
  • よく動く顔の表情は、年齢と経験のせいか、どこかへ消え失せていた。
  • 聡明そうな顔立ち。
(3-2)
  • 自信満々。冷静。
  • 眉ひとつ動かさぬ勇気。
  • 黙々として命令に従う習慣。
  • 民衆の脅迫に対してもビクともしない。
  • 勇気と智慧と忠誠心で名を挙げた。
  • 服従する軍人人形のような姿。
  • 訓練を積んだ下士官のようなきびきびした動作。
(3-5)
  • チクトンヌ街「牝鹿亭」に住む。(6年前より)
(3-6)
  • 『三銃士』と題する小説で、フォッソワイユール街の12番地に住んでいた。
  • もともと勘のよい、器用な性分なので、他人の長所はやすやすと身につける。
  • 「職業軍人」
  • もちまえの勘のよさは、外見が野暮ったいだけにいっそう光彩を放つようになった。
  • 五尺そこそこ。
  • 若いころの血の気の多さはなくなっていた。
  • むかしはなんでも根掘り葉掘りたずねた。今はもうそんな興味はない。
(3-7)
  • ダルタニャンの領地は200年も前に人手に渡ってしまっている。
(3-9)
  • 頭もよく、腕も達者。(自称)
  • 一流の剣客で、腕っ節が強い。(自称)
(3-10)
  • むかしから数字に強かった。(byアラミス)
(3-14)
  • かなり感受性が鈍った。
  • あまり呑んべえではない。
(3-15)
  • ダルタニャン卿。(byアトス)
(3-16)
  • おしゃべりが大好き。
  • 勇敢で大胆な貴族。
  • 一流の使い手。手足は鋼鉄さながら、眼光けいけい。(byアトス)
(3-17)
  • もともと情に脆い。
  • 心が広い。
  • 鋭い勘の持ち主。
  • 寝坊ではない。
  • 何事もはっきりさせたがる性分。
  • 大胆にして勇敢、武士の鑑のような人物。(byアトス)
(3-29)
  • 虚栄心の強い男。(byアラミス)
(3-30)
  • 寛い心の持ち主。(byアトス)
  • 熱血漢で、さっぱりした性格。
(4-1)
  • 強い神経と隆々たる筋肉をそなえた鉄人。。
(4-7)
  • もともと感じやすくにぎやかなことの好きな性質だった。
  • 言い出した以上一歩もあとへ引かぬ、聡明で気の強い気性。
(4-14)
  • すばらしい剣の使い手。(byアトス)
(4-16)
  • 勇ましい姿。
  • 下げ緒でとめた切れ味のよさそうな長剣。
(4-19)
  • 例のもっそりした態度。
(4-20)
  • スペイン語ができる。
(4-21)
  • 命の恩人ともいうべき。気高い。(byアンヌ・ドートリッシュ)
(4-22)
  • 若いころの自信は影をひそめる。
  • 財産も家柄もない自分の身の上を思い、いつしか腰が低くなってしまった。
  • 決して約束を破ったことのない人間。(自称)
  • 細かい心の動きを、荒っぽい誠実さの仮面でかくすのは、ガスコン人の常套手段のひとつ。
  • 秘密を守ろうと思ったら最後、容易には口を割らない。ずうずうしく白を切る。
(4-23)
  • 狡猾さという点でマザランと一致していた。
  • 無欲恬淡。(byアンヌ・ドートリッシュ)
(4-24)
  • 勤務のことで悪ふざけするような副隊長ではない。
  • むかしの騎士のように、勇ましいかた。(byアンヌ・ドートリッシュ)
  • 聡明。
  • 華々しい勇気にかけてはいかなる勇者にもひけを取らず、鋭い狡猾な機知の点ではだれにも劣らぬ奇妙な男。
(4-25)
  • 例の用心深さ。
(4-26)
  • 機転がきく。(byポルトス)
  • 当意即妙の才。
(4-30)
  • 古い家柄の出で、立派な名前を持ち、一流の剣客として知られる。(byアトス)
(4-31)
  • 読者諸君もお馴染みの、人を小馬鹿にしたような顔つき。
(4-32)
  • 狂いのない目、鋼鉄の腕、勝利者の心を持つ。(byアラミス)
  • 相変わらず天の邪鬼。高等法院みたいなやつで、口先ではいつも『否(ノン)』といいながら、することはいつでも『然り(ウイ)』。(byアラミス)
  • 仕合せ者。なんでも明るいほうにとる。(byアトス)
(5-1)
  • 愉快な相棒。せがれ。(byアトス)
  • 口も達者だし頭もいい。(byアトス)
(5-2)
  • ガスコーニュ生まれの冒険好きな男。
  • 持ちまえの饒舌。
  • 親父からは予言者、おふくろからは巫女の血を引いているので、言うことがみんな譬えや謎になる。(自称)
  • 人品といい、勇気といい、かなうものは世界じゅう探したってまたといない。(byアトス)
(5-4)
  • 自分自身で、フランソワ1世やシャルル9世の時代の肖像に似合いそうな、突拍子もない頭に刈り上げた。
  • もともと才気ゆたかな男なので、気のきいた洒落を言う人物に出会うと、手ばなして褒めそやす癖がある。
(5-6)
  • 苦境に立ったときほど縦横の才気を発揮する。
  • 4人のうち、いちばん頭がよく、いちばん勇敢で、いちばん忠義な男。(byアラミス)
  • 豪胆な人物。
  • 利口そうな目。
(5-11)
  • 持ちまえの落ちつき。
  • 正々堂々、やましさを知らぬ目つき。(自称)
(5-12)
  • 生まれつきの用心深さ。
  • かもしか狩りの猟師さながら。
(5-16)
  • 頭が切れる。
  • もともと用心深い。(自称)
  • 頭の回転も速いし、度胸も大したもの。(byアトス)
  • 例の抜け目のない微笑。
(5-19)
  • 神出鬼没の男。(byアラミス)
(5-20)
  • 抜かりがない。(byアラミス)
(5-24)
  • 勇敢な男、親切で、自分の好きな人たちを邪険に扱う連中にたいしては情け容赦もない人物。(byアトス)
(5-26)
  • 日に灼けた顔。
(5-27)
  • 上機嫌のとき、いつも見せるずるそうな微笑。
(5-30)
  • なかなかの才人。(byマザラン)
(5-32)
  • 分別も経験もある男。
  • いざという場合、表情を巧みに作ることができた。
  • ずうずうしい。(byアンヌ・ドートリッシュ)
  • いかにも男らしい顔。
(5-33)
  • 持ち前の身のこなし。
(5-35)
  • 聞きしに勝る勇者。(byルイ14世)

第三部

(6-8)
  • 昂然とした、色の浅黒い顔。鷲鼻で、いかつい、射るような目つき。
  • 灰色の髪を長く垂らし、黒い口ひげを生やしている。軍隊式美男子の典型。
  • 赤い羽根飾りのついた灰色の士官の帽子を冠っている。
  • 楽しさを断ち切った身に退屈を運命として甘受しているように見える。
  • 冷然と落ちついた目を光らせる。
  • 銃士隊副隊長。
(6-12)
  • 体力自慢のナヴァール生まれ。
  • 生まれつき目がよい。(自称)
  • 面貌には智力、胆力と確固とした信念が宿っている。
(6-14)
  • 外套の着こなしなど、若い者がうらやむほど粋。
  • 精力的でたくましくて才気煥発でおそらくフランス一の武士(もののふ)。
  • 54歳。
(6-17)
  • むかしは拍車を一入れするような「畜生!」という言葉を常用。いまや賢者となり哲学的な「ふん!」が愛用の結語。
(6-20)
  • らんらんとした目。
  • 筋骨隆々たる腕。
  • 柔らか味があってしかもがっしりとした身体つき。
  • フランスの宮廷で一流の才人の中でも、とりわけ頭の回転が早いという評判の持ち主。
  • 「われ一人わが道を行く」が座右銘。
(6-22)
  • ぎらりと長い抜き身。
  • 武人らしい風貌。
  • なみなみならぬ手腕のほど、人の上に立つ人物。
(6-23)
  • 才気ただよう薄い唇。
(7-4)
  • ダルタニャンの貧乏といったら格言になるほど。
  • 王国広しといえども右に出るものがないくらいの大ぼら。
(7-5)
  • 大きく見開いた燃えるような目。
  • 物おじしないあけっぱなしの態度。
(7-15)
  • 人間のなりをした悪魔みたいなやつ。火の剣を10本も持った巨人。(byダニカン)
(7-17)
  • いつも決して物に動じぬ冷静さ。
  • 不安も後悔もない。
  • 情のもろさが最大の欠点になったためしはなかった。
(7-18)
  • 青銅の心と鋼鉄の筋肉を持つ。
  • 人生体験や思索に富む、しっかりした精神の持ち主。
  • 多少夢想家の素質を帯びてくる。
(7-26)
  • 人間わざとは思えぬことを平気でやってのける。(byアラミス)
  • 半人半馬の怪物。
  • 善良で偉大で公明正大。
  • 人間の極限を示してくれる。
(10-26)
  • 筆不精。
(11-36)
  • 濃いまつげ。
  • 鷲鼻。
  • 尖った鼻筋。
(11-エピ)
  • 伯爵。
  • 鰻のように泳げる。