ダルタニャン物語人物辞典
あ
- アウグスティヌス【saint Augustin】
- 聖者アウグスティヌスのことで意見があわない。(byダルタニャン)(1-5)
- 聖アウグスティヌスの第18章にラテン語で注釈をつけなければならない。(byアラミス)(1-19)
- ローマの聖者アウグスティヌスも、『女人の耳はとかく過ちを犯しやすきもの』と申している。(by王弟妃)(8-37)
-
- アミアンの修道院長が話題に出す。(1-26)
- (1-5、19、26)(8-37)
- 古代キリスト教世界のラテン語圏において最大の影響力をもつ理論家。
- 赤公爵【le duc Rouge】
- リシュリュー
-
- [リシュリューを指す。枢機官の服装は赤い](1-2)
- アラミスの命名。ポルトスに大受け。
- アキレウス【Achille】
- ダルタニャンがアトスをこの人物に例える。(1-7)
- ダルタニャンは怒り心頭に発して叫んだ。「イリアッド」に出てくるアキレウスが、ミネルヴァにつかまったときのように。(1-28)
- これがダルタニャンにとっては『アキレウスの陣屋』[トロイ戦争のとき、ギリシャの英雄アキレウスが総大将のアガメムノンと仲たがいして、閉じこもったといわれる陣屋]であった。(3-7)
- アキレウスのように戦った。(9-30)
-
- (1-7、28)(3-7)(9-30)
- トロイア戦争に参加した不死身の英雄。アキレス腱が弱点。
- アグリッパ【Agrippa】
- [アンリ4世の友人で、風刺詩人](6-32)
-
- アグリッパ・ドービニェ【Agrippa d'Aubigné】(6-32)
- (3-23)(6-32)
- アジャックス【Ajax】
- [トロイ戦争に活躍したギリシャの英雄](5-21)
[ギリシャ神話中の巨人で怪力の持ち主](7-21)
- アジャックスがやってもびくともしまいと思われる大石を動かしているのが見えた。(byダルタニャン)(7-21)
-
- テラモンのアジャックス【Ajax de Télamon】(5-21)
- (1-7)(5-21)(7-21)
- ダルタニャンがポルトスに例える。
- アテナイス【Athénaïs】
- トネー・シャラント嬢
-
- アトス【Athos】
- 詳細ページへ
- 三銃士の一人
- 「三銃士中最年長。剛勇の士だが思慮深い。賭事は好きだが女には近づかない。」(1,2巻)
- 「三銃士の一人。いまは、ラ・フェール伯爵。フロンド派。」(3,4,5巻)
-
- ラ・フェール伯爵【le comte de La Fère】
- 1〜3部
- アニャン氏【M. Agnan】
- ダルタニャンのベル・イール調査時の偽名
- 司祭と町人の中間のような服装。どう見ても村の好々爺といった感じ。(7-18)
-
- アブドン【Abdon】
- プランシェの店の小僧の1人
-
- アラビア人【Arabe】
- ラ・ロシェル包囲戦で、大砲の照準がうまいので褒められた若者
- オリーブのような妙な皮膚の色。なかなか考えの深い男。
ひどく嬉しそうに新教徒の首を斬っていた。(byプランシェ)
-
- アラミス【Aramis】
- 詳細ページへ
- 三銃士の一人
- 「三銃士中最年少。聖職者を志望しているが、ひそかに高貴な夫人と恋におちている。」(1,2巻)
- 「三銃士の一人。いまはデルブレー神父。ロングヴィル公爵夫人の恋人で、フロンド派。」(3,4,5巻)
-
- デルブレー神父【l'abbe' d'Herblay】(3-5)
デルブレー卿【le chevalier d'Herblay】(3-5)
ルネ(猊下)【(Mgr)René】(3-11)(6-17)
アラメダ公爵【M. le duc d'Alaméda】(11-エピ)
ルネ・デルブレー【René d'Herblay】
- 1〜3部
- アリアーヌ【Ariane】
- [ギリシャ神話に出てくる女性。テゼーに糸を与えて迷路から脱出させた]
-
- アルキメデス【Archimède】
- 槓杆を発見した。(1-8)
- アルキメデスのように数理に明るいダルタニャン。(1-28)
-
- アルヌー嬢【Mlle Arnoux】
- ブロワでルイ14世に紹介された、オルレアン公妃の音楽教師の娘
-
- アルマン・デュプレシス枢機官【le cardinal Armand Duplessis】
- リシュリュー
-
- アルルカン【Arlequin】
- [イタリア即興劇に出て来る道化役]
- 新王宮には、お望みどおりの仮面が取り揃えてある。(byアラミス)
-
- アレクサンダー大王【Alexandre】
- 幼いルイ14世が、彼の戦功のかずかずを描いた絵入り本を読んでいた。(3-4)
-
- アンギャン公【M. le duc d'Enghien】
- コンデ大公
-
- アングーレーム公爵【le duc d'Angoulême】
- ラ・ロシェル戦で指揮を取る
- バッソンピエール、ションベールと、ラ・ロシェル戦の指揮権をめぐって権力争いする。(2-12)
- リシュリューの推薦で副総帥に任命される。(2-13)
- バッソンピエールと犬猿もただならざる関係。(2-21)
- 古い宮廷の風流人の代表。(4-6)
-
- アンクル元帥【M. le maréchal d'Ancre】
- [フィレンツェに生まる。マリー・ド・メディシスの寵臣。ルイ13世の大臣に任ぜられたが人々に憎まれ、1617年、護衛隊長ヴィトリーのために拳銃で射殺された]()
- 民衆に家を焼き打ちされる。(4-10)
- マリー・ド・メディシスを破滅の淵に引き入れる。(4-21)
- ペルスラン(2)を高く評価し、彼以外には服を作らせなくなった。(10-30)
-
- コンチーノ・コンチーニ【M. Concino Concini】(10-30)
ダンクル元帥(10-31、43、46)
- (3-1)(4-10、21)(6-5〜6)(10-30〜31、43、46)
- ルイ13世がリュイーヌの提言で殺害。その遺骸は街中を引きまわされた。
- アンクル元帥夫人【Mme la maréchale d'Ancre】
- [レオノーラ・ドリ。夫が断罪されたのち、1617年、ルイ13世の命により火刑に処せられた](1-16)
- 箪笥の中をひっかきまわされ、身体検査までされた。(byルイ13世)
フィレンツェ生まれの女山師。(byリシュリュー)(1-16)
-
- (1-16)(6-5)
- =ガリガイ夫人?マリー・ド・メディシスの幼なじみで乳兄弟。マリーを牛耳ってフランスに君臨。
- アンゲラン【Enguerrand】
- アトスの先祖の一人
- マリニャンの戦いで、フランソワ1世の剣が折れたので、自分の剣を差し出したことから、サン・ミシェルの騎士に任じられる。15年後、国王から水差しと刀を下賜される。
-
- アンゲラン・ド・ラ・フェール【Enguerrand de La Fère】
- (3-16)
- アンジュー公【le duc d'Anjou】
- フィリップ・ドルレアン
-
- アンスラード【Encelade】
- [ギリシャ神話に出て来る巨人](5-21)
-
- アントワーヌ【Antoine】
- ポルトスの祖父
- ポルトスより2倍も強かった。いのししに突進され死亡。(11-26)
-
- アンヌ・ド・ブリュイ【Anne de Bueil】
- ミレディー
-
- アンヌ・ドートリッシュ【Anne d'Autriche】
- 詳細ページへ
- ルイ13世の王妃
- 「王妃。美しく気位の高い王妃。枢機官に深く恨まれている。」(1巻)
- 「摂政。」(3巻)
- 「故ルイ13世王妃アンヌ・ドートリッシュ。幼少のルイ14世の摂政。」(5巻)
-
- 王妃【la reine】
太后【la reine (mère)】(2〜3部)
- アンリ3世【Henri III】
- 心底からなる忠誠を捧げる侍従武官を持つ。(1-2)
- アトスの先祖がアンリ3世からサン・テスプリ勲章を授けられる。(1-7)
-
- アンリ4世【Henri IV】
- ルイ13世の父親。前国王
- 生粋のベアルン訛りが一生抜けきらなかった。(1-1)
- ベアルン生まれ。一生涯お金に縁がなかった。機智だけで支払いをすませたと言われている。(1-2)
- 名君のほまれ高い国王。(2-14)
- 人がよく、勇敢で、自尊心が強く、ガスコン人気質まる出しの人物。
こんちくしょうめ!が口癖。(byボーフォール公)(3-19)
- イヴリーの戦いで白い羽根飾りをつけていた。(byラ・メーユレー元帥)(4-17)
- ガスコン人の王さまで、華々しい偉業をたてられたが、ポケットにはびた一文お持ちにならなかった。(byダルタニャン)(4-31)
-
- アンリ大王【】
- 1〜3部
- [旧教徒ラヴァイヤックによって、フェロンヌリー街で暗殺された]
- ブルボン王朝の祖。ナントの勅令を発布して信教の自由を認め、宗教戦争を終結させる。
- アンリエット【Henriette】
- 詳細ページへ
- 王弟妃
-
- 王女【】(2部)
王弟妃【】
レディー・アンリエット・スチュアート【lady Henriette Stuart】
- アンリエット・アンヌ【Henriette Anne】
- アンリエット・ダングルテール【Henriette d'Angleterre】
- イギリス王妃
- 「チャールズ1世の妃。」(4巻)
- ルーヴルにいる。万事に不如意らしい。(3-16)
- 後家さんらしい黒ずくめの婦人。どこかにむかしの美しいおもかげをとどめている。
年よりもふけて見える。40歳前後に見受けられる。
アンヌ太后は義妹にあたる。ルイ14世は甥にあたる。アンリ4世の娘。
長らく不幸にさいなまれて来た。(4-8)
- 供も連れず装身具一つ身につけぬ王妃。気高い顔。(4-10)
- 母親だけが持つ雄々しくも崇高な自制心。(4-11)
- 気品に満ちて気丈。(5-6)
- ルーヴル宮殿で泣き暮らしている。(byダルタニャン)(5-32)
- パリ条約により、ロングヴィル夫人の洗礼に立ち会う。(5-33)
- ちょっとつめたい、気取った人だが、やさしい心根を持つ。(byアンヌ太后)
-
- 王妃【la reine Henriette】【Madame Henriette】【la reine d'Angleterre】
- (3-16)(4-8〜11、13、27)(5-17、32〜33)(7-43)
- 娘アンリエットとともにフランスに亡命。マザランがケチぶりを発揮したため、ひどく貧しい暮らしを強いられる。
アンリエット・マリー【Henriette Marie】