ダルタニャン物語人物辞典 アンヌ・ドートリッシュ
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- アンヌ・ドートリッシュ【Anne d'Autriche】
- ルイ13世の王妃
- 「王妃。美しく気位の高い王妃。枢機官に深く恨まれている。」(1巻)
- 「摂政。」(3巻)
- 「故ルイ13世王妃アンヌ・ドートリッシュ。幼少のルイ14世の摂政。」(5巻)
-
- 王妃【la reine】
太后【la reine (mère)】(2〜3部)
第一部 第二部 第三部
第一部
「王妃。美しく気位の高い王妃。枢機官に深く恨まれている。」(1巻)
- (1-2)
- (1-9)
- (1-10)
- 寝られないとかお泣きになるのは、結婚されて以来、しょっちゅうあること。(byトレヴィル)
- (1-12)
- 26、7歳。水もしたたるような美しさに照り輝く年ごろ。
- 物腰はいかにも女王にふさわしい。
- 碧玉色の光を放つ2つの目は非の打ちどころもないほど美しく、しかもやさしさと威厳に満ちあふれていた。
- かわいらしい朱色の口。下唇がすこしまえに出て、受け口になっている。
- ビロードさながらの肌のなめらかさは、つとに定評があり、手や腕の美しさにいたっては、たぐい稀れなものと讃えられたほど。
- 若いころは金髪であったが、いまでは栗色になっている。髪粉をたっぷり使ってきれいにちぢらせている。
- あでやかな顔。しいて難癖をつければ、すこし赤みが勝ちすぎて、鼻のあたりにいささか柔らかみが欠けている、とでも言う他はない。
- (1-16)
- リシュリューの甘い口説をはねつけたばかりに、深い恨みを買っていた。
- 忠実な召使たち、親しい相談相手、寵臣たちのすべては、つぎつぎに失脚していった。
- スペインとオーストリア両王家の血をひく。
- 世にも稀れな美人。
- ダンスが大好き。
- (1-22)
- フランスきっての美女。
- 女狩人の装束がぴったり。青い羽根飾りのついたフェルトの帽子を冠り、外套はうすねずみのビロードで、ダイヤモンドの留め金がついており、青い繻子のスカートには、いたるところ銀の刺繍がほどこしてあった。左の肩に、羽根飾りや、スカートと同じ色のリボンで結びあわせた房飾りが燦然と輝いていた。
- 軽い外国なまりがあるうえに、高貴なかたがた独特の、人を威圧するような調子がある声。
- すらりとした真っ白な腕。
第二部
「摂政。」(3巻)
「故ルイ13世王妃アンヌ・ドートリッシュ。幼少のルイ14世の摂政。」(5巻)
- (3-1)
- (3-3)
- バッキンガムを振って、マザランになびいた。(byローシュフォール)
- 一筋縄の女じゃない。(byダルタニャン)
- この上もなく気短。(byマザラン)
- (3-4)
- 退屈しているときでも、どこか威厳があった。
- 若いころ人びとを畏伏させた横柄さと威厳。
- 年は取っても、相変わらずその手は美しい。
- (3-10)
- (3-18)
- (4-8)
- (4-20)
- もともと自制心の強い女性。
- スペイン王家の血を引く誇り高い女性。
- 他人の容喙をゆるさぬ凛然たる響きがこもった声音。
- 冷たい、いかつい表情。下唇が人を見くだしたようにまえへ突き出している。
- 美しい青い目。
- この時代のあらゆる詩人たちによって花盛りの柘榴にたとえられた真っ赤な唇。
- 激しい気性。
- (4-21)
- 美しい腕。
- 鼻っ柱の強い性格。
- 負けて黙っているような人ではない。(by大司教補)
- いつまでも若さと美貌を失わぬ女性の一人。
- なかなか隅におけぬ政治家。(byマザラン)
- (4-22)
- その気にさえなれば、いつでも出せる甘ったるい口調。
- 廷臣たちにチヤホヤされつけている。
- (4-23)
- 美々しく着飾った太后は、相変わらず綺麗で、35歳くらいにしか見えない。
- (4-32)
- (5-22)
- その美貌と血筋によって高い位についた女性にしか許されぬ鋭いまなざし。
- この女性独特の相手を蔑むような唇の動き。
- (5-23)
- ちかごろはそれが癖になった深い物思い。
- 美しい手。
- (5-34)
第三部
- (6-8)
- (7-44)
- まだ美しい。
- 長い銀髪、美しい手、朱色の唇。
- あふれんばかりの才気と善意と寛大さを持つ。(byバッキンガム公息子)
- (9-6)
- 数年前から病いに苦しみ、美貌の衰えが早く、若さの点でも女王の座を退かざるをえなくなる。
- その生涯は数かずの陰謀に満ちていた。